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万病のもと!歯周病について-1
2011/11/07
10月1日の放送の内容について解説したいと思います。
1.歯周病が引き起こす可能性のある全身疾患は、認知症・関節リウマチ・がん・肺炎・糖尿病・動脈内皮障害・早産・心筋梗塞・脳梗塞などがあげられます。なかでも糖尿病・動脈硬化との関係ははっきりしてきており、その中でも、心筋梗塞などの治療でバイパス手術を受けた方の冠動脈から出てくる歯周病菌の検出率は、歯周病が進行すればするほど検出率は高くなってきます。つまり、歯周病菌は全身を駆け巡り、悪さをするのです。
2.歯磨きを全くしない人は、歯磨きを1日1回する人、歯磨きを1日2回以上する人よりも、それぞれ1.4倍、2.5倍も口腔がんになる可能性が高まるというデータがあります。歯磨きというよりもお口磨き、つまり歯・歯茎・頬の内側・上顎・舌などを清潔にすることが必要です。
3.歯周病と糖尿病との関係はかなりはっきりしてきています。
歯周病がおこり、炎症性物質が増えてくると、血糖値が上昇し糖尿病になります。また逆に、糖尿病になると、免疫力が低下し、口腔内の歯と歯茎の溝(歯肉溝)の中の糖分が多くなり、また口腔乾燥と重なって、歯周病を起こします。
また歯周病の状態にもよりますが、歯周病治療をすることによって、HbA1Cは0.4~0.5下がるともいわれています。
次回Part2として、この後半の解説をします。