応急処置・ブラッシング指導のあと、症状が少し落ち着いてきたところで、歯周基本治療にはいっていきます。これは、具体的にはプラークコントロール（ブラッシング指導もこれに含まれますが）・スケーリング（歯石除去）・ルートプレーニング（歯茎の中にもぐっている歯垢、歯石を除去する）・抜歯・噛み合わせ調整・むし歯の治療など、治療の中でとても重要な部分を占めます。つまり、歯周基本治療は、最終的に治療をどのようにすすめていくかの要（かなめ）となるものです。この治療期間は、治療の効果を図るための期間でもあり、良好にいけば、治療開始当初予定していた治療をしなくてもいい場合もありますし、状態が良くなければ、他の治療を選択しなければならない場合もあります。もちろん、毎日のブラッシングは、しっかり行ってください。これを怠ると、いい治療効果・結果は望めません。
このように、歯周基本治療は、患者さんと医療従事者が二人三脚で、お口の中を治癒・改善していく重要な治療なのです。