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噛み合わせの重要性ー2
2013/07/15
前回に引き続き、奥歯の喪失によって、アルツハイマー病を悪化させるメカニズムの一部が証明されました。これは、臼歯の咬合を喪失させたマウス群は、咬合を維持した群に比べて、学習・記憶能力が有意に低下し、脳の海馬神経細胞数が有意に減少していることが分かったというものです。海馬神経とは、脳の記憶・学習能力に関わる脳の器官で、虚血に対して非常に弱い器官であり、またアルツハイマー病における最初の病変部位として知られています。また、心理的ストレスなどにも影響を受ける部位です。
噛むことは、精神的な安定(気持ちを落ち着かせるなど)につながりますので、臼歯部を失って噛めないということは、精神的なストレスを受けるということが、科学的に立証されたといってよいでしょう。