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歯周病と関節リウマチ
2014/10/06
関節リウマチは、関節痛や関節の変形により、運動障害がおこる病気です。この病気は、「自己免疫疾患」であり、細菌やウイルスなどの感染に対して、本来であれば、身体を守るはずの免疫システムが、自分自身に対して反応してしまうものです。関節の骨と骨の間には、軟骨を覆う滑膜という部分があり、ここに炎症反応が起き、その周辺の軟骨、骨、靭帯などを壊してしまいます。つまり、人間の身体の一部である滑膜を異物と身体が認識してしまい、身体の防御反応が起こってしまうのです(自分で自分の体を攻撃してしまうのです)。
歯周病細菌のなかには、関節の滑膜細胞の一部を異物に変える能力を持っているものもあります。関節リウマチを持つ患者さんの滑液の中から、歯周病細菌のDNAが検出されることも報告されています。そのため、この歯周病細菌は、リウマチのリスクになり、その症状を悪化させる可能性があるのです。