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誤嚥性肺炎
2017/06/14
誤嚥性肺炎をご存知ですか?これは一般的に、口の中の細菌が気管の中に入り込み、それが肺に達してしまい、炎症を起こすものです。日中・寝ている間など、肺に入り込んで発症します。健康な人は、誤嚥をしても、咳やむせることによって細菌を排除できますが、加齢により、咳やむせの機能が低下しまい、また気道の一部が壊れてしまい、細菌が定着しやすいのです。これは知らず知らずのうちに誤嚥してしまい、誤嚥性肺炎を起こしてしまいます。一般的な肺炎の場合は、高熱、空咳などすぐに症状が出ますが、誤嚥性肺炎はしばらく経ってから症状が出ることが多いのです。食欲がない、倦怠感がある、喉がごろごろする、唾液などが飲みこみにくいなどがあれば要注意です。肺炎は、現在、脳血管障害を抜いて、がん・心疾患に次いで日本人の死亡原因の第3位です。肺炎のうちの何割、誤嚥性肺炎が占めているのかはわかりませんが、注意が必要です。
高齢者は、精神安定剤や睡眠薬などを服用している場合が多く、これらが誤嚥性肺炎を起こす原因となる場合もあります。これらの薬は、呼吸を抑制させるだけでなく、咳・嚥下反射も低下させます。また脳梗塞の患者さんに、誤嚥性肺炎になりやすいといわれています。次回は、その予防法についてお話ししたいと思います。